薄明光線團

アニメと漫画の感想ブログです

キン肉マン 第298話「オメガの猛攻!!の巻」の感想

[1] はじめに
今回アリステラのジャイガンテグローブカッターが炸裂したところから始まり、さらにタイトルが「オメガの猛攻」となっていたので、オメガのクソ力を発揮した徹底的な攻めの展開になるのかと思っていましたが、少し違ったようですね。
というわけで、今回印象に残ったことを3つに分けて書いていきたいと思います。

[2] 印象に残ったこと
 (1) ブロッケンJr.を選んだ理由
アタル兄さんがブロッケンJr.を選んだことに理解できないという意見を結構目にすることがありましたが、今回それが明かされましたね。
なんと、アリステラはかつてのブロッケンJr.だったからみたいです。
それを読んだ最初は「……う~ん、まぁそうなのかな?」ぐらいの印象でしたが、改めて考えてみたら完璧超人は感情を超越した存在だし、悪魔超人も冷血、冷酷、冷徹を信条としていて、確かにラーメンマン戦でのブロッケンJr.が一番、アリステラの心情に近かったように思えましたね。
というか、そういう部分で共通点を見出してのパートナー選出だったとは驚きでした。

  (2) キン肉マンとアリステラの違い
アリステラがキン肉マンにシンパシーを感じている発言を今までしてきて、それを「ふむふむ、確かに」とか思いながら読んでいましたが、アタル兄さんの見立てではそれが全然違っていたことに思わず「なるほど!!」と思わされましたね。
キン肉マンの願いは「祈り」であることに対し、アリステラの願いは「呪い」という違い……言われて見ればそうでしたね。
さすがアタル兄さんだと思わずにはいられませんでした。

  (3) アタル兄さんの示す道標
今回でアタル兄さんの真意がようやく見えてきましたね。
どうやらアリステラに慈悲の心を目覚めさせ、クソ力の第3段階へと導くことがその目的のようですね。
そう思えば、前回までのアタル兄さんの試合運びに納得ですね。
しかし、アリステラ自身はどうなんでしょうかね、その選択次第でこの試合の結果が変わってきそうです。
もしこの試合で、パイレートマンのように恨みを棄てる道を選べれば、クソ力の第3段階に到達し、オメガの勝利もあると思いますし、そうでなければクソ力の最大の差を埋められず敗れ去るのみでしょう。
ここからのアリステラの選択に目が離せません。

 [3] おわりに
以上の3つが今回印象に残ったことです。
正直なところ、今回を読んでどう転んでもアタル兄さんの勝ちだなとは思いました。
たぶん、第2段階止まりであればアタル兄さんに勝つことは不可能でしょうし。
それに、ここでアリステラが敗れ去っても、パイレートマンがクソ力の本質を身につけオメガを救うこと自体は可能だと思いますし。
なので、あとはアリステラがどうなるのかだけですね。
個人的には、アリステラの苦悩等を聞いて応援したくなっているので、是非ともわかりあう道を選んでもらえたらなと思います。
といったところで、今回はここまで。
お読みいただき、ありがとうございます。