「キン肉マン」の第264話の感想です。
今回は、パイレートマンによってオメガの目的が明かされ……というお話でした。
というわけで、今回の感想を書いていきたいと思います。
マグネット・パワー(星の力)と火事場のクソ力(人の力)のふたつを得ることにより、オメガの星を救えるとのことらしい。
これはなるほど、と納得しましたね。
そして、オメガが地球に来た理由を聞いて、ここ最近ずっと思っていた、六槍客って言うほど悪い奴らじゃなさそうという感覚が間違いじゃなかったんだなと思いました。
ただ、星を救うという理由を聞く限り、彼らが真の悪魔になりうるとは到底思えません。
むしろ、サタンは嫌いそうな気もします。
そこで、オメガのふたつめの目標として「神の打倒」というものがありますが、サタンの本命はこっちなのかなと。
そのため、オメガたちの人格などどうでもよくて、とにかく神を討ち滅ぼす存在を求めているということなのかなと。
でもなぁ、なんとなくですが、サタンは人格の方もより悪魔としてふさわしい者を求めてそうな気がしてなりません。
それに、別にオメガ側もサタンに心服しているというわけでもないですし。
なので、自分としては、オメガ以外のサタンの本命の勢力がまだいると予想します。
そして、マグネット・パワーや火事場のクソ力を本格的に手に入れるその瞬間に横取りを狙ってるんじゃないかなと思います。
そして、星を救うという目的を聞いたキン肉マンの反応はやはり、キン肉マンならそうするだろうなという感じでした。
でも、そんなキン肉マンの申し出をありがたいとしながらも、後々それを裏切ることになるからと断るパイレートマンが熱かった、そして誠実だなと思いました。
普通なら、利用するだけ利用して、あとはサヨナラっていうパターンを想像してしまうのに、なんと真面目なことか。
この辺からも、サタンの求める悪魔のイメージとオメガがかけ離れている気がしてきます。
また、このオメガの目的を聞いただけだと、運命の王子達が参戦した動機が若干弱い気がします。
五王子達は以前、神に騙されて戦いに参加させられた過去があるわけですし、あんまり協力する理由がない気がします。
まぁ、オメガは全ての神の打倒を掲げているので、神がいなくなったら後々問題が起こるからそれを未然に防ぐためって事なのかもしれませんが。
う~ん、フェニックス対アリステラ戦のときにその辺の五王子達の決断の理由とかを聞かせてもらえるかなという気がするので、それまで待つって感じかなと。
あとは、ザ・マンを倒すことが目的だったということで、その場合ディクシアはスパイとして完璧超人界に潜入していたことと思いますが、心中穏やかじゃなかったろうなと思ったりしました。
目の前に倒したくてたまらない相手がいて、でも力の差を嫌というほど思い知らされていたことでしょうからね。
しかも、キン肉星王位争奪編のときも、本当は打倒すべき相手の命令に従ってフェニックスチームで戦っていたということを考えるとさらにね。
っていうか、フェニックスチームで戦うモチベーションをよく保てたなと思います。
……いや、だからこそキン肉マンの火事場のクソ力の研究に全力を注いだのかな。
そんなことをつらつらと考えていたら、なんかディクシアという超人に深みが出てきたなという印象です。
と、今回の感想はこんな感じですね。
次回、わかり合うための戦いを決断したキン肉マンとパイレートマンの戦いの行方、楽しみに待ちたいと思います。